院内サロン お昼前体操
みなさんこんにちは。3月になり暖かい日が増えましたね。春になってきたな~と思ったら突然雪が降ることもあり…タイヤ交換、衣替え、もう少し先にしたほうが良さそうですね。
3階療養病棟では、お食事の時にはベッドから離れ、食堂に集まります。集まった患者さん同士でお話をしたり、テレビを見ながら食事が届くのを待ちます。
そしてサロン活動の一つ、「お昼前体操」を行います。
まず始めに、患者さんと一緒に今日の日付の確認をします。病院外へ出る機会が少ない患者さんは、外の空気を肌で感じることができず、季節が分からなくなってしまうことがあります。そこで、病院内に季節の飾り付けを行ったり、スタッフが外の様子を話したりして伝えます。
続いて体操前の深呼吸
首、肩、腕、指、腰、脚、と体の上から順番に動かしていきます。
「痛くて動かせないよ~」と言っていた患者さんも、他の患者さんが体操している姿を見て、一緒に体操を始めることもあります。
体の体操が終わると、次は口の体操をします。
「パタカラ体操」を知っていますか?
「パ」は、口をしっかり閉じて発音する。
「タ」は、舌を上あごにくっつくように発音する。
「カ」は、のどの奥を意識して発音する。
「ラ」は、舌を丸めるように発音する。
このポイントを意識して発声します。
高齢者になると、口の筋肉や下の動きが弱まるため、飲み込む力が低下し、食べ物を誤嚥してしまうことがあります。
「誤嚥性肺炎」は、誤嚥により食べ物が気管に入り、肺が炎症になることが原因で起こります。
そこで、食事前に「パタカラ体操」を取り入れ口や舌の動きを鍛えます。
食べ物を上手く飲み込めるようになれば、誤嚥性肺炎を防ぐこともできます。
体操が一段落すると、最後にみんなで歌を歌います。
季節の歌や、患者さんからのリクエスト、みんなで話し合って何を歌うか決めます。
体を動かす機会が少ない生活を送る患者さんに、少しでもお役に立てるようこれからも続けていきたいと思います。
今回のブログ担当
療養病棟 介護福祉士
松田