言語聴覚士をご存じでしょうか？
私たち言語聴覚士は主に、聴くこと・話すことなど、コミュニケーション面が低下した方へのリハビリ、食べること、飲み込むことが上手に出来ない方へのリハビリを行う専門職です。

今回は、当院で行われている飲み込みの検査、「嚥下造影検査（VF）」について紹介します。
VFは、食べる時にムセがある、しばらく食事をしていないなど、飲み込みに問題がある方に対して実施しています。X線照射下で、造影剤を混ぜた模擬食品を実際に食べてもらい、食物が口から喉、そして食道へ送り込まれる様子を確認します。

 

 

外からは見えない、口や喉の動き、食物貯留の有無、誤嚥（気道へ入る）の有無など、様々な情報を得ることができます。
造影剤入り模擬食品は、栄養科でゼリーやお粥、患者さんの状態によってはクッキーやオムレツなども用意してくれます。見た目は白いですが、「おいしい！！」と言って下さることも多いです。

検査は、主治医、看護師、放射線技師、言語聴覚士などのスタッフで行い、結果から、食事姿勢や形態、嚥下訓練の適応や今後の方針を決定しています。

安全なお食事摂取、食べる事への再チャレンジに向け、取り組んでいます。

今回のブログ担当：リハビリテーション科　髙山